「サイクル保存」という言葉をご存知だろうか。9月1日の「防災の日」、また東日本大震災からも半年を迎え、改めて「防災」への意識が高まる中、日常の中で非常時の「食」に備えるこのワードが注目を集めている。
日常的な「買い置き」と「備蓄」を両立
「サイクル保存」は日常的な「買い置き」と非常時への「備蓄」を両立させようという考え方で、買い置きした食品の賞味期限を定期的にチェックし、期限が切れる前に普段の食事で消費した後、新しいものを補うことで備蓄のサイクルを確立しようというものだ。
たとえば森永食品の「ロングライフ製品」は充てんの際の無菌化を徹底することで、保存料を使わずに牛乳で60日間(常温)、豆腐で300日間(冷蔵)という長い賞味期限を実現している。牛乳や豆腐は保存期間が短い印象が強いが、こうしたロングライフ製品を活用すればいざというときの栄養源として大変効果的だ。