パナソニックの『10分でちゃんとごちそう100レシピ集』が、話題になっている。パナソニックのオーブンレンジ「3つ星ビストロ」購入者だけが入手できるレシピ本。調理家電にレシピがつくのは、今や当たり前だが、これはただのオマケとわけが違う。
時短機能を活用した美しいレシピブック
「100レシピ」という割に本が薄い。10分で完成する料理ばかりなので、作り方が単純。多くが3ステップで調理完了だ。機能別ではなく、シーン別・気分別にレシピが並んでいるのも使いやすい。見た目も雑誌のように美しい写真が並び、料理のモチベーションが高まる。なぜ、こんなにユーザー目線なの?
秘密は開発チームのメンバー構成。パナソニックの女性社員が中心となり、商品開発や広報など部署を超えたメンバーが集まった。
中心人物は、アプライアンスウェルネスマーケティング本部コミュニケーショングループの齊藤美和子さん。取り扱い説明書とは別のレシピ本を作るにあたって、主婦が料理にかける時間の半分、10分でできる「時短レシピ」を企画した。しかも、手抜きではなく、「10分でこれを?」とびっくりさせるごちそうレシピを目指したそう。
「自分の生活感覚をベースに、フラットな立場で語り合えるのが、女性ならではの良さでは」と齊藤さん。制作現場は、料理を魅力的に見せるアイデアがたくさん出て盛り上がったとか。おすすめは、カリッと焼き目付きで仕上がる「チキンカツレツ」、試食で味に感動した「ブイヤベース」、10分とは思えない完成度の「ガトーショコラ オレンジ風味」だ。
「3つ星ビストロ」の長所実感
使えるレシピが豊富なのは、短時間でジュージュー焼ける「3つ星ビストロ」の長所をしっかり実感できるということにもつながる。高機能オーブンレンジを買ったのに、「あたため」機能しか使ってない・・・なんて残念なことにならないのは、結果的におトクだ。
パナソニックでは、レシピ本だけではなく、一般サポーター100人に新商品を貸し出し、ごちそう10分レシピの開発も依頼した。サポーター発の新たな100レシピでWeb投票を行ったところ、約1万5000票が集まり、開発チームに負けずこちらも盛り上がった。ユーザー発のレシピ詳細は「100名サポーターの時短レシピ」で閲覧可能。
東京バーゲンマニア編集長・八巻 淳