被災した人々の「肖像」残したい 有志が写真展開催

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   「3.11肖像写真プロジェクト」では、東日本大震災で被災した人々の「肖像写真」を集めた展覧会をインスタイル・フォトフラフィー・センター(東京・港区)で2011年9月13日から開催する。

各地の避難所、仮設住宅で撮影

被災した人々の人物に迫る「肖像写真」
被災した人々の人物に迫る「肖像写真」

   展示される写真は全て各地の避難所、仮設住宅で撮影されたもので、背景もあえて白一色に統一。震災を体験した人々の現状、そして前向きに生きようとする力を浮き彫りにするような肖像写真となっている。

   きっかけとなったのは、取材やボランティアのために現地入りしたメンバーが目の当たりにした、被災者たちが写真を撮られるごとに心を開いていく姿、そして泥の中から拾い上げた写真に大喜びする様子だという。「残す」「伝える」という写真本来のチカラで、被災地の人々にほんの少しでも勇気と希望を与えられないか、そんな想いから有志を募り、人々の「肖像写真」を撮るというプロジェクトが動き始めた。

「写真撮ってよかったぁ、元気になったぁ」

明日への一歩を踏み出す契機に
明日への一歩を踏み出す契機に

   プロジェクトに参加しているのは広告、雑誌などさまざまなジャンルで活躍している写真家やヘア・メイキャップアーティストやモデルたち。

   被写体となった住民たちからは、「前向きに生きていくきっかけにしたい」「写真撮ってよかったぁ、元気になったぁ」という言葉があり、撮影が「明日の一歩を踏み出す契機」になったという人も多いようだ。

   プロジェクトでは今後も、地元の写真家とも協力しながら活動を続け、復興に貢献したいとしている。

   会期は9月25日まで。入場無料。

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