アジア太平洋酒造協会基金(Asia Pacific Breweries Foundation)主催の芸術賞(2011年)のノミネート作品が先ごろ発表された。
「森美術館」南條史生館長らがファイナリスト選出
同芸術賞は、アジア太平洋地域におけるビジュアルアート作品と活躍中の芸術家を対象としたもので、24の国と地域から130作品を選出。ダニエル・クルーク氏(オーストラリア)やヴァンディ・ラッタナ氏(カンボジア)、チュ・アンション(中国)、エコ・ヌグロホ氏(インドネシア)、ファウザン・ビン・オズマ氏(マレーシア)らとともに日本から会田誠氏、大巻伸嗣氏、栗林隆氏、照屋勇賢氏ら9人がノミネートされ、初参加する。
選出に当たったのは、東京都現代美術館の長谷川祐子氏ら31人の芸術家や学芸員。この中から、「森美術館」の南條史生館長やロンドン現代芸術館代表取締役のグレゴリー・ムーア氏ら5人の芸術専門家や批評家がファイナリスト15人を選ぶ。
シンガポール美術館で展示会も
アジア太平洋酒造協会のグループコーポレートコミュニケーションズ総合取締役、サラ・コウ氏は、「本賞がさらに大きく成長し、芸術家、そして彼らの作品を評価して、財政的な援助のみならず、芸術家たちの成功を一定のレベルで評価認定する賞として定着することを願っています」と話している。
なお、ファイナリスト作品の展示会は、シンガポール美術館において、2011年11月11日から開かれるという。