沖縄に出かけた帰りの那覇空港で、沖縄名産のお酒泡盛を買い、ついでにつまみも――と、「豆腐よう」を買ってみた。
豆腐ようは、豆腐の発酵食品。琉球王朝時代に、大事な客のもてなしに重宝されたと言われる珍味、珍肴だ。小さく角切りにした豆腐を干し、紅麹、黄麹、それに泡盛の漬け汁にに入れて数か月熟成させる。
「一口でぱくり」は禁物
沖縄県の物産を販売する「わしたショップ」の那覇空港店で、いろんな豆腐ようを扱っていたが、手ごろな価格(525円)で販売されていた紅・白の豆腐よう2個入りを購入。紅濱という会社のものだ。
なお「わしたショップ」は札幌、銀座、名古屋など各地に出店していて、この商品を含む各種豆腐ようは「銀座わしたショップ」などでも取り扱っている。ちなみに「わした」とは沖縄の言葉で、「わたしたち」といった意味だとか。
さて、よくコーヒーミルクが入っているような形のポーションをあけると、漬け汁のなかに、とろっと、少し角が取れた感じの2cm角の豆腐ようが見える。紅い色は、紅麹の自然な色だそうだ。
ウニとかチーズにたとえられる濃厚な味の豆腐ようは、楊枝や箸で米粒大ぐらいをすくって食べるのが流儀。「決して一口でぱくりとやってはいけない」と、説明書きにもある。