近頃、フランスのメディアに盛んに取り上げられているcougarクーガー(女)。フランス版ウィキペディアによると、「40歳以上で、8歳以上年齢差のある年下男性と付き合う女性のことであるが、実際には18~20歳くらい離れたカップルが多い」のだという。
クーガー向け出会い系サイト、指南書も登場
クーガーという呼び名の起源は不明だが、アメリカで、40代シングルマザーが主役(『フレンズ』のコートニー・コックスが演じる)のTVドラマ『クーガー・タウン』がヒット。日本でも、六本木や麻布に出没し草食系男子を追いかける35才以上の女性が、クーガー女またはピューマ女と呼ばれていると聞く。
ここフランスには、クーガー向け出会いサイトも複数あり、この夏には、『思い切って、クーガーになりなさい』なんてタイトルの本も出版され、評判になっている。同書でも取り上げられているが、フランスで理想のクーガー像とされるのが、55才、ニュース・キャスターのクレール・シャザル。20年来、テレビ放送局TF1の看板キャスターを務め、今でも女性誌のグラビアページや表紙を飾り、彼氏は19才年下のモデル兼俳優だ。
歌手マドンナの目下の恋人は29才年下だというし、日本では女優秋吉久美子の夫は確か26才年下だったし。国を問わず年齢差大のカップルの例はあるが、最近の現象はその大衆化。以前は、キャリアとお金のあるセレブ女性の特権のように思われていたが、クーガー向け出会いサイトに登録している女性会員のプロフィールをみると、職業も事務職、美容師、主婦、失業中なんて人も。また、年齢も30代後半から60代まで幅広く、「私でもなれそう」と考える女性が急増中のようだ。