【バンコク発】バンコク行ったら食べてみよう  ミシュランならぬ、緑のどんぶり!?

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   ホテルや有名レストランでのゴージャスディナーもいいけれど、ちょっと軽めに、でも美味しい料理が食べたい! そんな時に便利なのがお店の格付け本や口コミサイト。ミシュランやザガット、食べログのような、便利なタイ版はないの~? でもタイ語は読めません! という方におすすめなのが、緑のどんぶり認定店。 「この店のこの料理はおいしい!」という認定を受けたお店には、可愛らしい緑のどんぶりマークの看板が掲げられているのです。

タイの生きる魯山人!? 緑のどんぶり認定者とは?

緑のどんぶりマークの横には、タナッシーさんのサイン付き
緑のどんぶりマークの横には、タナッシーさんのサイン付き

   緑のどんぶりマークを認定しているのは、タナッシー・サワディットさん。実はこの方、歌手であり、料理研究家であり、王族関係者であるという異色の経歴。自らお店を食べ歩き、自分が美味しいと思った料理に緑のどんぶりマークを認定しています。石油会社のシェルスが、ガスを使った料理を広めるために、タナッシーさんにお願いして40年ほど前に始まったもの。注意したいのは、「この店のこの料理」というように、お店全体を評価しているのではなく、個別の料理を認定しているという点。また、毎年改定しているのではなく、一度認定したらそのまま認定しっぱなしという大らかさ。しかも、タナッシーさんはかなりの高齢のため、この制度自体、現在は更新されていません・・・。

   とはいえ、おいしい料理に出会える確率がグンと高くなるのは確か。認定料理はタイ全域に1000以上あると言われているほど、街なかでもよくこの看板に出くわします。身近なところでは、プラチナム・ファッションモールのフードコートの中にもあります。どこで食べようか迷った時は、お店の看板に注意してみてください。

【プロフィル】
美濃羽佐智子(みのわ・さちこ)
出版社の編集を経てフリーの編集・ライターに。旅・フード・ファッションをフィールドに活動する。現在はタイと日本を往復しながら、タイの面白いこと、美味しいことをさまざまなメディアに寄稿中。

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