ロックミュージシャンのダイヤモンド☆ユカイさんは2011年6月19日のブログで、自身が無精子症で不妊治療をしてきたことを告白し、大きな話題を呼んだ。そんなユカイさんが、これまでの苦しい胸の内を綴った新刊本『タネナシ。』(講談社、2011年7月22日発売)が話題を呼んでいる。
「おれの歌を聴いて濡れない女なんかいなかった。毎日とっかえひっかえ違う女を抱いてきた。ロックシンガーのおれを放っておく女がいなかったんだから、しょうがないよな」
そう振り返るユカイさんの、最初の結婚は4年で幕を引く。やがて再婚するが、子供がなかなかできない。調べてみると、自身の無精子症が判明した。その後は、離婚の危機もあったが乗り越えて、対外受精で女の子を授かる。そして、2011年11月には「ふたご」が生まれることも分かった。
破天荒に生きてきた男が初めて知る「真実の愛」。ユカイさんは、あとがきにこう記した。
「種なしの俺の子供を産んでくれた妻。うまいことばが見つからないけれど…ともに長生きしようぜ!」
単行本(ソフトカバー)、176ページ。定価1470円。