アイフリーク(福岡市)は、電子絵本アプリ「こえほん」で、戦争に関する3作品を2011年8月2日から配信する。作品は「二重被爆」(山口彊著)、「さくらの祈り」(佐治妙心著)、「原爆の落ちたヒロシマ」(升川貴志栄著)。各作品とも85円。収益はそれぞれの作者の意向に沿う形で全額寄付するという。
「二重被爆」は、広島と長崎で2度被爆した山口彊さん自身の被爆体験を詠んだ短歌集「人間筏」から抜粋したもので、声はシンガーソングライター・女優の加藤登紀子さん。
「さくらの祈り」は、長崎で被爆して亡くなった林嘉代子さん(当時15歳)をしのんで、彼女の母親が植えた桜を題材にした平和紙芝居長崎編「さくらの祈り」をもとに制作したもの。
「原爆の落ちたヒロシマ」は、広島で被爆した際骨折し、長男を失った升川貴志栄さんが、自身の体験をもとに自ら制作した原爆紙芝居で、広島平和記念資料館から資料の提供を受けて制作した。