作家でタレントの須藤元気氏が東日本大震災のボランティア活動に従事してきた中で、見聞きし、感じたことを綴った新刊本『WE ARE ALL ONE 須藤元気のボランティア記録』(講談社、2011年7月15日発売)が好評だ。
この本は、須藤氏が公募してつくったボランティアチーム24人とともに宮城県石巻市に赴き、8日間に渡る活動を行った際の一部始終が綴られている。
大部分は泥かきだったが、チームの存在が知られるにつれ、がれき処理や車、冷蔵庫など、さまざまな依頼が舞い込むようになった。女川町では、「ノイズ」がない静寂に驚き、立ちすくんだという。本のタイトル名にもなっている須藤氏のボランティア団体「WE ARE ALL ONE」は、7月20日以降、2陣に分かれてまた被災地へと向かう。3度目となる今回の派遣地は宮城県気仙沼大島だ。
須藤氏は、被災地で出会った人々から次のようなことを学んだという。
「何でもない日常にこそ幸せはあるのだと」
ボランティア活動の大変さはもちろん、ボランティアの目線で見た被災地の状況が手に取るようにわかる一冊だ。
単行本、178ページ。定価1575円。
須藤氏のボランティア団体「WE ARE ALL ONE」の活動は下記URLで紹介されている。http://www.genki-tohoku.net/