セコムは、新たに開発した無線とインターネットを活用した新型ホームセキュリティシステムを用いて2011年12月、家族の写真や緊急連絡先、服用している薬の情報などを預かる「データおあずかりサービス」(仮称)を売り出す。データ提供機能をホームセキュリティに搭載した日本で初めてのサービスだという。
東日本大震災では、「大事な家族の写真が流された」、「家族や親戚の電話番号がわからず、安否確認に時間がかかった」、「自分がどのような薬を服用していたかわからない」といったことが多かった。これを受けて同社は、「セキュアデータセンター」で個人情報を預かることにした。あらかじめ、「データおあずかりサービス」登録しておけば、地震などの災害時や非常時に提供してもらえる。
また、離れてくらす家族の自宅などにホームセキュリティが導入されていれば、指定した家族や親戚のあいだで、写真や情報を共有できる「データ共有機能」(仮称)や「伝言板機能」(仮称)、「遠隔ライフ監視機能」、さらに電力使用量などがホームコントローラーで確認できる「エコモニターサービス」(仮称)も開発した。平時でも非常時でも安心、安全なサービスだ。