決まり文句の人生応援歌いらない 心に潜む痛み、嘆き歌う美人歌手

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「人生と音楽は一緒のものなんです」

   その証拠に、歌と自分の人生との距離も関わり方も変わってはいない。

「私にとって、人生と音楽は一緒のものなんです。生き様とか性格とか、まんま全部歌声にも曲にも出てしまっている」

   それはまったくその通りだ。取材した日のライヴでも、彼女は感情を抑え切れなかったのか、歌を泣いた。泣くために歌うという人は多い。だが、歌を泣く人は少ない。その時のことを、彼女はツイッターでこうつぶやいていた。

「昨夜も、お会いできた皆様に感謝。最後の曲『ネグレクト』では、久々に感情が大暴走。いやはや、どうにか歌いきれて良かった。今、一番 伝えたい思いが、あの曲の中にある」

   「ネグレクト」は、愛を歌っている。こんな風に。

「~
   君の、君なりの愛は
   そこに確かにあったのに
   今や吹き返しそうにない
   二度と、その息は二度と

   だけど、その様を前に
   言いたい
   言わずにいられない

   君の、君なりの愛よ
   生まれてくれて ありがとう」
1949年島根県生まれ。早稲田大学中退。フリーランスのライター・編集者として多くの出版物の創刊・制作に関わる。70~80年代の代表的音楽誌・ロッキンFの創刊メンバー&副編、編集長代行。現在、新星堂フリーペーパー・DROPSのチーフ・ライター&エディター。
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