日本人にとって、ロシアは近くて遠い国――そんな統計を、M1・F1総研が発表した。全国7都道府県に住む10~60代の男女、1470人に尋ねた結果だ。
日本の言葉や暮らしに多い「ロシア由来」
韓国や中国と並び、日本の「隣人」の1つであるロシア。ところが韓国に対して63.0%、中国にも49.9%の人が「関心がある」と答えたのに対し、ロシアは34.1%。訪問経験がある人も1.8%と非常に少なく、ロシアのことを「とても身近に感じる」人はわずか1.0%だった。「まあ身近に感じる」を加えても8.4%に過ぎず、大半の日本人にとってロシアは「身近」とは言いがたい国のようだ。
多くの人はロシアについて「寒い」「北方領土問題」といったイメージしか持っていなかったが、日本の言葉や暮らしの中には、意外とロシア由来のものが多い。人気キャラの「チュブラーシカ」(認知度34.0%)、ゲームの「テトリス」(25.4%)もその一例だ。「イクラ」がロシア語だとは26.3%が知っていたが、「ノルマ」「インテリ」も実はロシア語由来。逆にロシア名物の「マトリョーシカ」の起源が日本のだるまという説もある。こうした「トリビア」を聞いて54.4%は「ロシアに対する親しみが増した」と答え、「ロシアについてもっと知りたい」という人は63.9%に達した。