もしもビールジョッキが氷だったら――。いかにもありそうでなかったアイデアを実現した商品が登場し、この夏、話題を集めそうだ。
EHARA(東京・墨田区)が販売しているユニーク商品「これぞ本物 氷のビールジョッキ」(1344円)は、文字通り、グラス自体が氷でできたビールジョッキ。グラスの形をした製氷容器に水を入れて凍らせ、専用の取っ手をつけて完成する。これでビールを飲めば、キンキンに冷えたビールを、最高ののどごしで飲めるというわけだ。
猛暑続きでひらめいた
このアイデアを思いついたのがEHARAで商品開発を手がけている、梶田政彦さん。実は梶田さん、以前には犬語の翻訳機「バウリンガル」などのヒット玩具を手がけたことでも知られるヒットメーカーだ。
ありそうでなかった氷のジョッキの発想は「去年猛暑が続いたときにひらめきました。おいしいビールを、よりいっそうおいしく飲みたかったということもあります」と言う。開発の期間はおよそ1年間。試作品ができた時は「ビールを飲んだ瞬間、ゾクっときました。それから、ビールのあとにウイスキーを飲んだときのうまさときたら、最高でした」と振り返る。