今年の8月、30万人超の食中毒発生!? 予防で注目される「アルコール除菌拭き」

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アルコール除菌拭きする主婦
アルコール除菌拭きする主婦

   毎年、梅雨の時期は食中毒の話題が増えるが、じつは発生のピークが8月であることをご存じだろうか。厚労省の資料によると、8月の食中毒患者数は3000人程度だが、女子栄養大学・上田成子教授の説明は異なり、下痢やおう吐といった、統計に表れない"隠れ食中毒"まで含めると、約100倍の患者がいるという。

   しかも、2011年の夏は、節電のためにエアコンの設定温度を28度に上げたり、冷蔵庫内の設定温度を弱めたりと、室温・湿度は高くなりそうで、食中毒菌にとって活動しやすい環境となるのは避けられない。そこで有効なのが、「アルコール除菌拭き」。乾いたふきんにアルコール除菌剤をスプレーして拭くことで、キッチンや食卓にいる、目に見えない菌を除菌しながら、菌の繁殖も防ぐ。

   衛生微生物研究センターの実験では、大腸菌やサルモネラ菌といった食中毒原因菌が、台ふきんから食卓へとうつる二次汚染を確認している。さらに、水拭きでは取りきることができなかった食卓の菌が、市販のアルコール除菌剤(「カビキラー 除菌キッチン アルコール除菌」)を使用した場合のみ、ほぼ「0」の状態まで取ることもできたという。 同センターの李憲俊所長は、

   「家庭の台ふきんは、さまざまな菌が繁殖していることが多く、水拭きでかえって菌を拡散させたり、増やしてしまうこともある。アルコールは、大腸菌、サルモネラ菌のような食中毒菌に対し、短時間で殺菌力を発揮するが、持続性という点では弱いので、アルコール除菌拭きを毎日の習慣として行うと大変効果的です」と話している。

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