九州新幹線の全線開業を知らせるCM「JR九州/祝!九州キャンペーン」が2011年6月23日、カンヌ国際広告祭のアウトドア部門で金賞、メディア部門で銀賞を受賞したことがわかった。
受賞したCMは、九州新幹線の鹿児島中央駅からスタートして博多駅に着くまでの間、沿線に詰めかけたたくさんの人たちが手を振る様子を、車内から撮影してまとめたものだ。
お蔵入りになっていた?
映像には、さまざまな場所に、思いおもいの格好で、笑顔で手を振る人たちの様子がおさめられている。中には、チアリーディングをする女性グループ、ウェディングドレス姿の女性と白タキシード姿の男性も見える。新幹線は、新水俣、熊本、久留米などの駅を経て博多駅に到着。多くの人がこれを歓迎し、ウェーブで大盛り上がりだ。日系スウェーデン人のシンガーソングライター、マイア・ヒラサワさんの歌うCMソングも映像によくあい、CMの魅力となっている。
このCMは、地震の影響で、テレビでのオンエアは一時、「お蔵入り」になっていたという「幻のCM」なのだが(4月下旬再開)、web上では口コミで広まっていた。国内外からは「元気をもらった」「何度見ても泣ける」「感動した」といったコメントが寄せられ、閲覧数は合計で200万PVを超えている。
たくさんの人が集まったこのCMは、どのようにして生まれたのだろうか。