ギャルにとって絶対に欠かせない「プリクラ」。
女子中高生やギャルを中心に爆発的ブームを巻き起こした1997年以降もプリクラ文化は根強い人気を保ち、今どきのギャルの間でも学校帰りやデートの記念日、友達と遊んだ時に撮るのが日課です。
デカ目にする機能や肌の色合いを明暗にさせたり、スタンプやフレームなどの装飾を行える充実機能などがギャル達の心をつかんでいるようですが、実は、ここ最近、ギャル達のプリクラ文化にある変化が起きていることが分かりました。
「無駄プリっていらなくね??」
都内の高校に通う、17歳のギャルグループと話している時のことです。
「つか、無駄プリっていらなくね??」
「だよね~!ぶっちゃけ、全部携帯に落とせるから使い道ないし!」
「うち、無駄プリで財布の中パンパン(笑)」
ギャル達が言う「無駄プリ」とは、プリクラを撮った際に出てくるプリクラシールのこと。これがいらない、無駄だと言うのです。
プリクラ機は、赤外線送信機能が付いているものも多く、撮ったプリクラ画像のデータを専用サイトから携帯電話にダウンロード出来るので、シール自体は無駄なのだ、と。
私が女子高校生だった約7年前は、多数のプリクラシールをノートやシールシートなどに貼った「プリクラ帳」と呼ばれるアイテムを持つことが定番であり、当時のギャルの間ではその「プリクラ帳」のコレクション数が多ければ多いほどステイタスとなるようなアイテムでした。
ギャルの65%「無駄プリを放置」
しかし、現在では、携帯電話による画像データの入手が可能になったことで、今までシールで行っていた閲覧も、友達とのプリ交換もケータイ1つで可能となったのです。
そして、ギャル達の間では、プリクラ帳を増やすことからプリクラ画像を携帯に集めることへとチェンジし、同時に、シールを集めることが目的だった数年前から画像をブログやソーサャルサイトなどのプロフィールに掲載するためにプリクラを撮るように変化していったのです。
そんなギャル達にプリクラを撮った後、「無駄プリ」をどのように利用しているのかを聞いたところ、約65%のギャルが『放置している』と答えました。
放置していると答えたほとんどのギャルは『財布に入れたまま』、もしくは『専用の入れ物に入れて、家に保管している』ようです。
では、そんな「無駄プリ」に対し、ギャル達から何か新しいアイディアがないのか聞いてみると、以下のような提案が出てきました。
「プリクラのエコ化」を提案!
1つ目はプリクラからシールを廃止して、デジタルデータのみを得る、その分プリクラの使用料を安くしてほしい。
2つ目は「プリクラのエコ化」です。
シールを廃止するというものなのですが、料金よりも資源を大切にするという観点から生まれた意見です。東日本大震災や計画停電などの未曾有の出来事が起きたことで、ギャルがエコについて考えることがさらに増え、使わないシールなら、無くした方がエコになるという考え方のようです。
生活の一部にエコとデジタル化がスタンダードな感覚になってきている、今どきのギャルの生態でした。
GRP副編集長 アミーゴ