「特に東日本でよく売れています」
この人気に少なからぬ影響を与えていると同社が見ているのは、震災に伴う「節電」志向、そして4月に起こった集団食中毒事件だ。特に「節電」の反響は大きいようで、保冷剤付き弁当箱「ランタスコレクション」を販売しているアスベル(奈良県)の担当者も、今年に入り東日本での売り上げが大幅に伸びたと語っている。
他に目を移すと、東急ハンズでは例年を上回る売り上げを見込んで、需要がピークとなる7、8月に向け、6月上旬からは特設コーナーでの展開を予定している。百貨店関係者も、例年以上の関心の高まりを感じており、東武百貨店池袋店では梅雨に向け保冷弁当箱の取り扱いを倍の10種類に増やすことを検討しているほか、小田急百貨店新宿店もスケーター(奈良県)の保冷弁当箱をポップ付きで目立つ場所に配置するなど、販促に努めている。