毎日新聞社から2011年3月5日に発売された新刊本『70年代ノート 時代と音楽、あの頃の僕ら』(著・田家秀樹)が話題になっている。
毎日新聞の連載に加筆・再録したもので、ミニコミやフォーク、深夜放送、ニューミュージック、ロックといった、70年代当時、嵐のように吹き荒れた音楽カルチャーを中心に、筆者が雑誌編集者や放送作家として「現場」で体現したトピックを振り返る。
「吉田拓郎」に「西口フォーク」「井上陽水」「小椋佳」「六文銭」に「岡林信康」「オフコース」「落合恵子」「キャロル」「『いちご白書』をもう一度」「矢野顕子」「甲斐バンド」・・・。挙げたらキリがない代表的な70年代アイコンを、田家氏ならではのエピソードを織り交ぜながら解説する。
田家氏は、あとがきにこう記した。
「『70年代に興味があるんです』――。そのころを知る人はもちろん、そう言ってくれた若い世代にこそ読んでいただけたらと思う」
単行本、256ページ。定価1680円。