希覯写真と挿話で蘇る ヘミングウェイとキャパの17年

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『PAPA & CAPA ヘミングウェイとキャパの17年』
『PAPA & CAPA ヘミングウェイとキャパの17年』

   文豪アーネスト・ヘミングウェイと、20世紀を代表する戦争写真家ロバート・キャパが非常に親しい関係だったことをご存じの方も多いだろう。2人は内戦状態のスペインで出会ってからというもの、共に戦い、酒を飲み、ケンカし、仲直りを繰り返した。

   そうした2人の「金蘭之契」ともいえる関係は、1954年5月、インドシナを取材中のキャパが、地雷を踏んで帰らぬ人となったところで終わりを迎える。

   阪急コミュニケーションズが、ヘミングウェイ没後50年記念出版として2011年4月28日に発売した新刊本『PAPA & CAPA ヘミングウェイとキャパの17年』(著・山口淳)には、ヘミングウェイとキャパの強い絆、また、仲間たちとの深い交流ぶりを示す貴重な写真51枚とともに、2人にまつわるエピソードが、著書『ヘミングウェイの流儀』(今村楯夫氏との共著、日本経済新聞出版社)もある山口淳氏によって詳しく紹介されている。

   ヘミングウェイ原作の映画「誰がために鐘は鳴る」をめぐるキャパ出演騒動、パリ解放の英雄になったヘミングウェイ、酒とポーカーと愛欲に身を委ねたキャパのロンドン生活など、どれも両者の類まれな個性をよく表した挿話だ。

   単行本、146ページ。定価2100円。

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