異例のスピードで商品化 ガリガリ君専用「カキ氷マシン」

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   人気のアイスキャンディー「ガリガリ君」でカキ氷が作れないか――。このアイデアを実現した新商品が2011年6月下旬、タカラトミーアーツから発売される。ユニークなアイデアもさることながら、開発者自身が「ガリガリ君」の大ファンで熱い思い入れがあった。

「夏までには間に合わせたかった」

写真のように「ガリガリ」削ってカキ氷に(C)AKAGI×GARIPRO
写真のように「ガリガリ」削ってカキ氷に(C)AKAGI×GARIPRO

   その商品とは、カキ氷製造器「おかしなカキ氷 ガリガリ君」。「ガリガリ君」(赤城乳業、価格63円)を本体にセットしたあと、キャップをしめてから左右に回すだけで簡単に、ふわふわとしたカキ氷ができあがる。本体のカラーは、「ガリガリ君」にちなんで、ソーダ色とイチゴ色の2色がある。価格は997円。

   このアイデアを思いついたのが、タカラトミーアーツで商品開発を手がけている矢野博之さんだ。きっかけは、同社が販売している、菓子を粉末状にしてフリカケを作れる玩具「おかしなフリカケ」。これを使って、シャーベット状の飲料「スムージー」が作れないかと考えていたのだという。

「ジュースを凍らせた氷を使って試しにやってみたら、硬くてなかなか砕けない。これを砕くには金属の刃が必要で、商品としては扱うのに危ないと思いました。それに、ジュースで氷を作ると、濃度が均一にならなくて、味が偏ってしまう。だったらアイスキャンディーならどうか、と。これがなかなかうまくいって、カキ氷のようになったんです」
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