サンスターは2011年6月1日、6月4日からはじまる「歯の衛生週間」にあわせて、歯周病およびオーラルケアに関する意識調査の結果を発表した。
歯周病とは、歯の周りの組織(歯茎や歯槽骨)に起きる病気で、歯垢の内側にいる歯周病菌によって引き起こされる。歯周病については、31.9%が「内容まで詳しく知っている」、66.6%が「名前だけ知っている程度」と回答しており、認知率は高い。ただ、歯周病と虫歯の関係性を、71.4%が「虫歯と歯周病は別の病気」と正しく認識していたものの、残りの28.6%は虫歯と歯周病を混同するなど誤解していた。
また、歯周病は、糖尿病、肺炎、早産、がん、動脈硬化、心疾患などに影響することがわかっているが、35.7%は「他の疾患への影響はない」と回答しており、誤った認識を持っている。症状が悪化しても、歯が抜ける程度だと考えている人が多いようだ。一方で、歯周病への意識が高いグループほど、歯科医院へ予防のため定期的に通っている人が多く、歯間清掃具(歯間ブラシやデンタルフロスなど)の使用者も多いという結果も出ている。
調査をうけて、同社は「『歯周病』について誤解や油断が、まだまだ多いことが明らかになり、歯周病をはじめ口腔内トラブルを予防するという意識もまだ浸透していないことがわかった。歯周病を予防するには、歯科医による『プロケア』と毎日の『セルフケア』をバランスよく行うことが大切」と指摘している。
調査はインターネット上で行い、10代~60代の男女1000人に聞いた。