テロ対策、飛行機事故、宝くじ… 「ヤバイ統計学」で何かが見える

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『ヤバい統計学』
『ヤバい統計学』

   「知れば知るほど、自分が知らないということを知る」は、アリストテレスの言葉だが、世の中のことを知るうえで、経済学よりもまず統計学であるとしたのが、阪急コミュニケーションズから2011年2月19日に発売された新刊本『ヤバい統計学』(著カイザー・ファング/訳・矢羽野薫)だ。

   米衛星放送会社シリウスXMラジオの統計学者であり、統計的手法を広告やマーケティング、消費者行動に適用する統計のプロであるファング氏についてはご存じの方も多いだろう。そのファング氏はこの本の中で、統計の基本的な原則に沿って、エピソードを2つずつ5つの章で紹介している。

   「10のエピソード」とは、ディズニーランド、交通渋滞、クレジットカード、感染症、大学入試、災害保険、ドーピング検査、テロ対策、飛行機事故、宝くじ。これらによって統計的世界を探求し、そのウラにある数字を知れば、統計学者のように考え、自分の世界を自分で支配できるようになるという。そして、本の執筆にあたり「統計を肯定的立場から眺めていきたい」としたファング氏は、こう続けた。

「私が注目するのは、物事がうまくいくとき。つまり数字が『嘘をつかない』ときにどうなるかということだ」

   2011年2月19日

   単行本、320ページ。定価1995円。

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