【Paris発】J・バーキンもアダモも日本語で熱唱 仏で震災チャリティ・イベント続々

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「フランス人を見直しました」

コンサート主催スタッフの須藤さん、ギヨムさん、マイアさんです
コンサート主催スタッフの須藤さん、ギヨムさん、マイアさんです

   ギヨムさんは「フランス人はエゴイストで、普段は外国のことに無関心なのに、日本の震災に関しては心を痛め、何かしたいと思っている人が多い。参加アーティストは協力的で、リハーサルからコンサート終了まで、始終みんな笑顔でいい雰囲気でした」。親戚の方が福島に住んでいるという、日本向け宣伝担当の須藤美恵さんも「アーティストはもちろん、劇場のスタッフもみんな無償で働いてくれ、フランス人を見直しました」と感激していた。

   チケット売上げは2万5000ユーロ。義援金は日本赤十字とNGO国境なき子どもたちへ送られる。コンサートの映像はdailymotion.comのwebサイトにアップされ、今なお、多くのアクセスがあるという。

   原発問題が発生後、チャーター便まで用意して、在邦フランス人を帰国させたフランスであるが、サルコジ大統領も訪中のついでとはいえ来日したし、多くのフランス人が義援金を寄付している。7月にパリで開かれるジャパン・エキスポも今年のテーマはGANBARE JAPAN。日本復興チャリティ・イベントの盛り上がりは夏まで続きそうだ。

江草 由香


【プロフィル】
江草由香(えぐさ ゆか)
フリー・編集ライター。96年からパリ在住。ライターとして日本のメディアに寄稿しながら、パリ発日本語フリーペーパー『ビズ』http://www.bisoupfj.comの編集長を務める。著書は芝山由美のペンネームで『夢は待ってくれるー女32才厄年 フランスに渡る』。趣味は映画観賞。

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