シャンゼリゼで『故郷(ふるさと)』を大合唱
そして、4月11日にシャンゼリゼのロン・ポワン劇場で開かれたチャリティ・コンサート"津波と明日"には、ベテランから若手まで、第一線で活躍する日仏アーティストたちが、無償で出演した。
親日家サルバトーレ・アダモが『雪が降る』を熱唱し、津波直後に日本に飛んで行ったジェーン・バーキンが登場すると、会場から大きな拍手が沸いた。フィナーレには、舞台上のアーティストたちと客席の日本人が『故郷(ふるさと)』を大合唱した。
このコンサートの主催者は、ミュージシャンのマイア・バルーさんとドキュメンタリー作家ギヨム・ディアモンベルジェさん。主に日本で活動しているマイアさんは、地震が起きた時は偶然、パリにいた。
「すぐ日本に戻りたい気持ちでしたが、フランスにいるからこそできる何かがある、とチャリティ・コンサートを思いつき、翌日には、ロン・ポワン劇場のディレクターに相談に行きました。出演依頼をしたアーティストは都合の付く人はみんな快諾してくれましたね」