マーク・ザッカーバーグの名を知らない人はもう少ないだろう。ユーザー数5億人超、会社の時価総額が2兆円を超える「フェイスブック」のCEOだ。それもまだ26歳という若さである。
日経BP社から2011年1月17日に発売された『フェイスブック 若き天才の野望』(著デビッド・カークパトリック/解説・小林弘人、訳・滑川海彦、高橋信夫)は、マスコミ嫌いで通っていたザッカーバーグ氏の真の姿に迫り、創業から現在にいたる「フェースブック」の奇跡を追ったノンフィクション作品だ。
ハーバード大学の学生向けサービスとしてスタートした「フェイスブック(ザ・フェイスブック)」がいかにして拡大していったか。また、マイクロソフトから150億ドルでの買収提案にも首をたてに振らなかったザッカーバーク氏の野望とは何か。そして、アクティブユーザーで2位にまで躍進した「フェイスブック」が、1位のグーグルを追い詰めることができるのか。
ザッカーバーグ氏から厚い信頼を受ける著者のカークパトリック氏は、この本の執筆のために「フォーチューン誌」を辞めフリーに転身したといい、その熱意は、取材した人物の数や、そのコメントの中身に表れている。
ちなみに、フェイスブックのファンページ(http://www.facebook.com/fbYabou)で、読者の声、書評、イベント、電子書籍、立ち読みなどの情報を公開中。
単行本(ソフトカバー)、544ページ。定価1890円。