【J-CAST独占インタビュー】
YouTubeで400万アクセス イギリス発14歳の天才歌手

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チャーリー・グリーン
ア・フレンド・ライク・ユー
OMCZ-1038
2000円
2010年9月22日発売
オーマガトキ/コロムビアレコード


   エンタメ、ことに音楽の世界で、子どもたちの活躍が顕著だ。

   古くは小林幸子も天才少女シンガーだったし、美空ひばりは戦後まもなくの8歳当時から亡くなるまでスターであり続けた。そうした系譜はいまも引き継がれていて、天才演歌歌手と言われるさくらまやなどは、歌だけでなく居ずまいも天才的だ。

   海外に目を転じれば、古くはスティーヴィー・ワンダーもリトル・スティーヴィー・ワンダーとして11歳でデビューしているし、それこそあいつもこいつも子ども時代から天才だった、というようなアーティストばかりだ。

   以前に本欄でも紹介したが、ジャスティン・ビーバー、ニッキー・ヤノフスキー、いまネットで話題のフィリピンのチャリス・ペンペンコなどは、まさに大人と遜色のない実力と活躍を見せている。

   そして、ここに登場するチャーリー・グリーンもまた、希に見る才能の持ち主だ。1997年生まれの14歳。幼い頃から歌の才能を発揮し始め、8歳の頃には英王室のアン王女の前で歌を披露した経験を持つ。イギリスのオーディション番組から広く知られるようになった彼が、いま何を思うかじっくり聞いた(聞き手:加藤普)。

わずか10歳でオーディションを勝ち抜き

チャーリー 歌を歌い始めたのは2歳くらいからだったと思います。父がプロのシンガーで、家には父のCDやヴィデオがありましたから、それを見たり聴いたりしながら真似をしたのが最初だと思います。一番初めに曲としてちゃんと歌ったのは、フランク・シナトラの『ニューヨーク・ニューヨーク』でした。さまざまなところで歌っていましたが、僕の出ていたショーを観た方が、アン王女サイドに話をしてくれて王女の前で歌うことになりました。アン王女の前で歌った最年少のシンガーということで、ボクとしてはとても光栄に思っています。

   彼の才能が世界に知れたのはイギリスのオーディション番組『BRITAIN'S GOT TALENT(以下BGT)』出場だった。

チャーリー 1stシーズンからボクも夢中で見ていた番組で、ネットで『2ndシーズンが始まり、オーディションが開始される』とインフォメーションがアップされ、ボクも是非やってみたいと思ったんです。なにしろ視聴者が2000万人もいる番組で、僕自身を知ってもらうには絶好の機会だと思いました。

   わずか10歳でオーディションを勝ち抜き、歌の上手さからセミ・ファイナルに進出したチャーリーだったが、その時歌った曲との相性の悪さを指摘され落選した。直後からYouTubeにアップされた番組映像へのアクセスが急増し、瞬く間に400万を越えた。そのことが、チャーリーを取り巻く環境を一変させたのだ。

チャーリー とにかく良い経験でした。あの素晴らしい審査員ばかりでなく、他の出場者との出会いもエキサイティングでしたね。はじめてみんなの前で歌った時は、果たしてどんな印象をもたれるのだろう、どんな反応が返ってくるんだろうと緊張しました(笑)。残念ながらファイナルには進めませんでしたが、番組に出てからすぐにアメリカ、カナダのツアーに出ました。アメリカは2回、カナダは3回、アジア圏では中国、フィリピンにも行きました。UKはもちろんイタリアにも行きました。その間に、デビュー・アルバムのレコーディングを進めて……ほとんど家にはいませんでしたね。

◆加藤 普(かとう・あきら)プロフィール
1949年島根県生まれ。早稲田大学中退。フリーランスのライター・編集者として多くの出版物の創刊・制作に関わる。70~80年代の代表的音楽誌・ロッキンFの創刊メンバー&副編、編集長代行。現在、新星堂フリーペーパー・DROPSのチーフ・ライター&エディター。

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