2011年の花粉飛散量は2010年の数倍といわれているが、メディアインタラクティブの最新調査によると、花粉症の患者はすでに3割を超えており、「花粉症かもしれない」という人を含めると、過半数に及んでいる。
また、同調査では、約4割の花粉症患者が、「頭がボ~ッとする」「眠くなる」などの理由で、耳鼻科などで処方される医薬品を飲んでいないことも分かった。その一方で、増えているが、漢方や生薬の摂取だ。
漢方の専門家である「りゅうえい治療院」の高橋龍榮院長は、花粉症対策に漢方を使うことのメリットと注意点について、次のように話している。
「抗ヒスタミン剤などの西洋薬は即効性があるが、眠気やだるさといった副作用もある。その点、漢方薬は眠気を催さず、長期で服用できる場合が多く、予防にも効果的。ただし、花粉症に繁用される漢方薬には、麻黄など、比較的強い副作用のある生薬を配合しているものが多いので、胃腸が極端に弱い方や心臓に病気のある方は、医師や薬剤師に相談の上、服用することをすすめたい」