小学館クリエイティブは、「あしたのジョー」「タイガーマスク」「巨人の星」などの原作者である故・梶原一騎さんの自伝『梶原一騎自伝・劇画一代』を2011年2月5日に復刊した。矢吹丈、伊達直人の生みの親が自ら語る、波乱万丈の一代記だ。
同書は「サンデー毎日」での連載を元に、1979年に毎日新聞社から刊行。その後長らく絶版となっていたが、「あしたのジョー」映画化、タイガーマスクブームの盛り上がりなどに応え、このたび新装版で復刊が決まった。
今回の復刊に当たっては「あしたのジョー」など4作品について、梶原さんによる肉筆原作原稿を掲載。特に「あしたのジョー」はすでに原作原稿がほとんど残っておらず、現存するのは今回収録された1話分のみと、たいへん貴重なものだ。さらに巻末には「あしたのジョー」でタッグを組んだ漫画家・ちばてつや氏のインタビューを掲載。「梶原さんと出会い、その原作と格闘した日々は、それほど私にとって記憶に残る体験でした」というちば氏が、当時の思い出を語る。
価格は1600円(税抜き)。