スターバックスは新しいラインアップ「Starbucks Reserve(スターバックス リザーブ)」を、2011年2月23日から順次スタートさせる。希少価値の高いコーヒー豆を取り揃えたうえ、オーダーを受けてからコーヒー豆をひいて抽出する「こだわりの一杯」が楽しめる。
「二度と出会えないと思っていた」コーヒー豆
新しいラインアップがスタートする2月23日の段階では、4種の希少なコーヒー豆が登場――(1)「エイジド スラウェシ カロシ」、(2)「ブラジル スール デ ミナス ピーベリー」、(3)「ニカラグア コルカサン」(4)、「エルサルバドル モンテカルロス エステート パカマラ」を販売する(全てTallサイズのみ)。後述する抽出マシンにより注がれるコーヒー1杯の価格は500円~650円で、ホールビーンでの購入(1袋 2000円~2400円)も可能。
これらのコーヒー豆がいかに希少なのかを説明しよう。重厚感のある味わいや深いコクが楽しめる(1)「エイジド スラウェシ カロシ」はインドネシアのカロシという町で出合った豆を使っているが、収穫量が多いわけではない。また、5年間豆を寝かせて熟成させるこだわりようで、スターバックスのコーヒースペシャリストである江嵜讓二さんをして、「スターバックスで15年働いていますが、過去一度しか扱ったことがない希少なコーヒー。もう二度と味わえないと思っていた」と言わしめるほどの逸品だ。
ナッツの香ばしさを感じさせる(2)「ブラジル スール デ ミナス ピーベリー」の“ピーベリー”には、「丸い実」という意味がある。コーヒー豆は通常、楕円形の種子2対が果実の中におさまっているが、まれに1粒だけ大きくなったものがあり、それをピーベリーという。1本の木から5~10%程度しか収穫できないので珍重されている。
今回販売される残りの2種のうちの一つ、柑橘類を思わせる後味が特長の(3)「ニカラグア コルカサン」は、長期間の手間をかけて栽培された、希少価値の高いフェアトレードの豆を使用。(4)「エルサルバドル モンテカルロス エステート パカマラ」は独特の酸味がある豆で、清涼感のあるさわやかな飲み口のコーヒーになるという。
この4種類以外にも、希少価値の高いさまざまなコーヒー豆を年間通じて入荷する予定で、マーケティング本部の池田政友さんも「少量しか確保できない希少な豆を、コーヒーにこだわりのある方々に届けたい」と話している。