幻冬舎は2010年12月20日、新刊本 『空室を抱える中小オフィスビルオーナーのための 満室ビル経営』を発売した。
都心のオフィスビル空室率は、2010年10月の時点で8.85%。地方都市に至っては都心以上に苦しい状況にあるといい、オーナーは空室に悩むじり貧の経営を強いられている。ただ、こうした不況の中でも満室のビルはある。空室ばかりのビルと満室のビル、そこには一体どんな差があるというのか?
同書で、競合物件の調査から、リフォーム、効果的な募集方法など、満室経営の具体的なノウハウを初公開しているのは、貸ビル業40数年という豊富な経験を持つ佐々木泰樹氏だ。
佐々木氏は、テナントがオフィスビルを探す場合に気にするポイントとして、「取引先、銀行からどう見られるか。特に初めて取引する相手がどう思うか」「採用時に有利に働くかどうか。新卒者、中途採用者が入りたいと思ってくれるか」「社員にどう思われるか」の3つを挙げ、中でも最優先されるのは取引先に対してのイメージだという。
そこで問題になるのがリフォーム。佐々木氏は、「ニーズを知れば改善点は見えてくる」とし、ビルをバリューアップするリフォーム法を指南するとともに、管理やテナント募集の仕方にも詳しく言及する。
単行本(ソフトカバー)、191ページ。定価1260円。