【Paris発】クリスマスの余話として ツリーにまつわる「エコ事情」

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

仏エコ・サイトでもツリーめぐり話題に

パリの区役所前にもツリーが パリの区役所前にもツリーが

こんな風に石畳の路地にも飾られていたりする こんな風に石畳の路地にも飾られていたりする

   フランスのとあるエコ・サイトには、プラスチック製・ツリー否定派の意見が載っていた。その理由は、生分解されにくいプラスチック素材からできていること。アジアで製造されているものが多く、長距離輸送がCO2の大量排出につながること。また、リユースに関して、フランス家庭での平均利用年数は3年に過ぎないこと、などが挙げられているが、これはちょっと疑問だ。

   我が家のプラスチック製ツリーは今年で3年目だが、人から譲り受けた中古品で、まだ数年は使えそう。そんなに簡単に壊れるものでもないし、倹約志向の強いフランス人が、3年おきに買い換えるだろうか? さらに、プラスチックツリー否定派は、庭に植えなおす、もしくは植木鉢に植えておけば、生木でも何年も使える、と結論していた。でも、“庭”は、庭付きの家に住んでいる人しか実行できないし、“植木鉢”っていうのも、1年中、家の中(もしくはベランダ)にクリスマス・ツリーがある、っていうのもなぁ……。

   結局、エコ効果に関して生木とプラスチックは一長一短、どちらを選ぶかは、その人の好み、こだわりによりけり、というところでしょうか。

江草由香

【プロフィル】
江草由香(えぐさ ゆか)
フリー・編集ライター。96年からパリ在住。ライターとして日本のメディアに寄稿しながら、パリ発日本語フリーペーパー『ビズ』http://www.bisoupfj.comの編集長を務める。著書は芝山由美のペンネームで『夢は待ってくれるー女32才厄年 フランスに渡る』。趣味は映画観賞。

姉妹サイト