「フリー旋風」の2010年、売れまくり商品はコレだ

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   2010年も押し迫ってきたが、今年流行した言葉に「フリー」がある。ビールに書籍、ブルーレイ、コーラ・・・。「フリー」をキーワードにした商品のほとんどが販売を伸ばしている。

「BDZ-AT700」、発売1か月で売れ筋ランキング1位に

ソニーのブルーレイディスクレコーダー「BDZ-AT700」
ソニーのブルーレイディスクレコーダー「BDZ-AT700」

   まずはノンアルコールビール。アサヒビールが販売している糖質ゼロの発泡酒「スタイルフリー」は、2008年から3年連続で1000万ケースを売り上げ、2010年11月には累計販売量で15億本を突破。また、2009年に大ヒットを記録したキリン「フリー」が依然好調で、サントリーも2010年8月に「オール フリー」を発売。こちらも大アタリで出荷が追いつかず、販売を一時停止するほど人気を呼んだ。

   飲料でいえば、コカ・コーラシステムが「コカ・コーラゼロ」シリーズから2010年4月に発売した「コカ・コーラゼロ フリー」も、「オトナが夜のリラックスしたひとときを楽しむための飲み物」というコンセプトが的中し、高い支持を受けている。

   電化製品の分野でも、ソニーが「ストレスフリー」をキーワードとして2010年秋に発売したブルーレイディスクレコーダー「BDZ」シリーズも話題を呼んだ。全モデルにおいて、起動・録画・再生といった、レコーダーとしての基本的な操作や動作性が大幅に向上し、それまでのレコーダーに不満点として挙げられていた「起動の遅さ」や「操作の煩雑さ」が一気に解消。スタンダードモデル「BDZ-AT700」は、発売1か月で、価格比較サイトの「価格コム」ブルーレイ・DVDレコーダー部門における売れ筋ランキングで1位になるなど、好調な売り上げを記録している。

   ほかに、忘れてはいけないのが、「フリー(無料)」ビジネスの意義・可能性について説いた書籍「FREE」(日本放送出版協会、著クリス・アンダーソン、監修・小林弘人、訳・高橋則明)も、2009年11月に発売されるとアマゾンの書籍ランキングで1位を獲得。以降、2010年に入っても安定して売り上げ、販売から1年以上経た12月19日現在でも489位と500位以内にいる。

   まさに「フリー」に席けんされた2010年と言えるだろう。

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