特許庁は2010年12月10日から年末のボーナスシーズンにあわせて、今回で8回目となる「模倣品・海賊版撲滅キャンペーン」を実施。期間中の2011年3月31日まではユーザー体験型webシミュレーションも開設している。
このwebシミュレーションは、インターネット購入、とくに増加の著しいモバイルサイトからの模倣品・海賊版購入に警鐘を鳴らすことを目的として開設されたもので、webサイト上に任意の顔(ユーザーが画像データを用意)を張り付けると、「被害イメージ画像」として生成される仕組み。こうした商品を購入することで、消費者自身にも被害(個人情報の流出、健康被害、犯罪組織への資金源になる)が及ぶことを表現したものだという。
ちなみに、インターネットを介した模倣品・海賊版の購入は年々、増加傾向にあるといい、OECD(経済協力開発機構)のデータによると、2007年の模倣品・海賊版の世界の貿易額は年間2500億ドル(約21兆円/1ドル=84円で換算)。ブランド品や電化製品、工業製品、医薬品、食料品、玩具、自動車部品にまで広範囲にわたっている。