アカシアオルケスタ
タイクツシノギ
OMCA-1138
2500円
12月15日発売
オーマガトキ/日本コロムビア
アカシアオルケスタ――。久しぶりに、大人の鑑賞にたえるJ-POPだ。2007年に活動を開始し、これまでにもインディーズでアルバムを2枚(『テアタリシダイ』〔07年10月〕、『カゴノトリ』〔08年10〕)、シングル3枚(「ヒトリアソビ」〔08年9月〕、「大嫌い」〔09年4月〕、「プレイゲーム」〔09年12月〕)をコンスタントに発表、現在もiTunes限定で5曲入りマキシシングル「ソノバシノギ」も配信中。おまけにライヴは数知れず! とキャリアを着実に積み上げて、この12月15日、満を持してメジャーデビュー。
それにしてもさすが関西人! 初のインタビューとは思えないノリの良さ&歯切れの良さ。ちなみにベースの佐野は、いるのだけれど発言のタイミングを逃し、一言発言で終了した。J-CAST独占インタビューの始まり!(聞き手:加藤普)
「初対面の1週間後にはレコーディングしてました」
【東京事変のような曲も、Perfumeみたいな曲もある。オルタナな曲もあれば、それこそアゲアゲな曲もあるが、それらのすべてがきちんとアカシアオルケスタの音になっている。音のキャパシティー、間口が広く、懐が深い。とにかくカッコ良い!! 男3人は60年代のモッズを髣髴(ほうふつ)とさせるし、紅一点の藤原岬嬢はゴスロリ風でインパクトもある。】
岬 元々私の中にバンドとしての完成像があって、それを具体化したらこうなったんです。最初からメンズは黒のスーツ、私はきちんとしたドレスにピンヒール。
【バンド結成は2007年6月。インディーズで1stアルバム『テアタリシダイ』を出すわずか4か月前。】
西村 僕はキーボードとして最後にバンドに加入したんですが、初対面の1週間後にはレコーディングしてました。初対面で骨組だけの譜面を渡されて、セッションする中でその日の内に7割がた曲は出来上がっていましたが、その時に岬嬢から『来週レコーディングだから』と告げられて。そんなタイトさのまま、このバンドはスタートしました。
【メンバーの北川(dr.)と佐野(ba.)は元々、シンガーソング・ライターとして活動していた岬嬢のサポートメンバーだった。】
岬 音楽活動のことで真剣に悩んだ時期があったんですが、皆と音を出していると凄く楽しいなと思えて、一緒にバンドという形で演りたいと。ヴィジュアル含めて演りたいことが頭にあって、とにかく説得しようと呼び出して……。ただ彼(北川)は以前にも別のバンド活動をしていて、バンドの大変さをよくわかっているから『せっかくここまで1人で演ってきたんやから、そのままの方がえぇんちゃうん?』という話もありましたが、私は計画したら実行しないと気がすまないタイプで、すでにスタジオも押さえて。
【北川は、最初呼び出された時は「告白される」と思い、「どう彼女にするか?」そんな事を考えながら出掛けて行ったそうだ。この時点で勝負あり。】