経営を成功に導くノウハウ本は多いが、「失敗の法則」の数々を事細かに解説し、「地雷」を踏まないようにするという視点で著されたものは少ないだろう。クロスメディアパブリッシングから2010年11月15日に発売された新刊本『経営のやってはいけない! ~残念な会社にしないための95項目~』がそれだ。
著者の岩松正記氏は、政府系企業支援団体ドリームゲートの第1期アドバイザーとして指名数東北北海道No.1(全国3位、起業相談部門)になっている元証券マンの税理士だが、これまでに4回の転職と「無一文」まで経験した苦労人だ。それだけに、多くの企業の失敗例を見てきており、同書ではそのうち95の項目を挙げ、「地雷」を避ける経営に役立ててほしいとしている。
95項目の中には、「休みたかったら社長になるな」「失敗してもいいは大ウソ」「従業員にコスト意識を語るのはムダ」「言葉より給料」「交際費はドンドン使え」「成功体験のないビジネスはするな」「事業計画はつくるな」「業績が良くなったら・・・は禁句」など、目からウロコの法則が並ぶ。
岩松氏は、「私の意見だけが絶対なのではありません。自ら多くを学び、そして判断して行動に移してください」と記している。
単行本(ソフトカバー)、224ページ。定価1554円。