三世代家族研究所は2010年11月25日、中学生以下の子どもがいる20~40歳代の男女2350人に聞いた「家族に関する意識調査」の結果を発表した。
調査では「家族力検定」と題し、10個の設問による得点の合計を「家族力」として都道府県別に算出。「家族力検定」の平均点は62.7点で、トップ3は1位:鹿児島(69.9点)、2位:京都(67.3点)、3位:高知(66.5点)だった。ちなみにトップ10までには、中国・四国・九州各県の中から7県がランクしており、「家族力」には「西高東低」の傾向があるようだ。
また、家族に関する意識調査の中で、子どもによく祖父母の話(祖父母の人柄・性格/好きなこと・もの/思い出など)をしているか聞いたところ、20代の親のうち33.3%が「かなりしている/している方だ」とし、41.2%は「あまり/ほとんど話していない」と回答。その一方で、自身と子どもの祖父母との間でコミュニケーションの機会や時間をもっと増やしたいと思うかを聞くと、20代の親のうち33.3%が「積極的に話したい」としており、これは30~40代の24.7%よりも高かった。
こうした調査の結果を受けて、三世代家族研究所所長の桑子亞希子さんは「仲良しトモダチ親子が多い、家族を大事にする『イマドキ20代』が、祖父母に対して自分たちの子どもに、人として大切なことを自然なコミュニケーションで伝えてほしいと望んでいる様子が調査結果からも顕著に現れました。子育てを軸に、妻が夫や祖父母に気軽に相談でき、共有・共感することを楽しめる環境が、三世代という『家族チーム』を活性化し、新しい家族の可能性を生み出すでしょう」とコメントしている。