みかん由来の成分「糖転移ヘスペリジン」を研究する医師や農学者らで構成する「糖転移ヘスペリジン・ビタミンP研究会」は2010年11月2日、「みかんの日」(11月3日)にあわせて、みかんの摂取習慣や健康への影響にまつわる調査の結果を発表した。
調査は2010年10月16日~17日、都内に住む/みかん産地に住む20~40代の男女合計600人を対象に聞いたもので、82.1%はみかんが好き、秋冬はみかんを食べるという人も90.2%にのぼった。みかんの根強い人気は分かったが、その一方で、3人に1人(36.7%)は10年前に比べてみかんを食べなくなったと回答している。
また、みかんには毛細血管の強化、血流改善効果や血圧上昇の抑制といった効果があるといわれるが、こうした効果・効能を84.7%の人が「知らない」と答え、みかんの皮や果実に含まれる有効成分「ヘスペリジン」についても88.0%が「知らない」としているように、みかんの健康成分についてはあまり認知されていないのが実情だ。ただし、「みかんで血管力を鍛えることができるのであれば食べたいと思うか」と聞いたところ、87.7%が「食べたい」と答えている。