その「誤解」が命取りにも 正しく分かる「病院内用語」

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『病院で使う言葉がわかる本』
『病院で使う言葉がわかる本』

   「頓服(とんぷく)」とはどんな意味だと思っているだろうか。「痛み止め」や「解熱剤」と認識している人が多いかもしれないが、じつは、「頓服薬」とは、症状が出たときに飲む薬で、痛み止めや解熱剤のことではないのだ。このように、薬や病気に関して、意外に誤解している言葉は多い。

   実業之日本社から2010年9月28日に発売された新刊本『病院で使う言葉がわかる本』(著・和田ちひろ、監修/中川恵一、蓮岡英明)は、病院内で用いられる言葉の中で、間違って覚られがちなものをチョイスし、分かりやすく解説している。冒頭にあげた「頓服」をはじめ、「脳死」「肺水腫」「ケアマネージヤー」「インフォームド・コンセント」「合併症」「自由診療」「対症療法」など、日ごろから気になっていた用語が並ぶ。

   誤解して覚えているのを安易に考えてはいけない。健康や命にかかわる言葉だけに、誤解は時に余計や心配を生んだり、医師への不信感につながったり、正しい治療を受けられないといった事態を引き起こすこともあるからだ。

   正しい医療を安心して受けるために、すべての患者必携の書。

   単行本(A5判)、272ページ。定価1575円。

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