ソニーのデジタルカメラ製品が、2010年9月のBCNランキングにおけるデジタルカメラ総合メーカー別販売台数シェア(9月1日~9月30日)で、17.1%を記録。金額シェとともに2位に躍り出た。
デジタルカメラ市場もこの数年、飽和状態なのだが、全体の販売台数は2010年1月から9か月連続で2ケタ成長を記録。その要因として、ソニーのコンパクトデジタルカメラやデジタル一眼カメラといった新製品が好調な売れ行きを示している状況を挙げてもよさそうだ。
ソニーは、2010年2月と3月に、レンズ一体型デジタルスチルカメラとして世界初(2010年2月時点)となるフルハイビジョン(以下、フルHD)動画撮影の機能を搭載したサイバーショット「DSC-TX7」「DSC-HX5V」を発売。また、2010年6月にはミラーレス一眼「NEX」シリーズを、その後もフルHD動画撮影モデルのサイバーショット「DSC-WX5」「DSC-TX9」や、世界初の透過型ミラー搭載モデルの「α33」「α55」を発売し、いずれも大きな話題になった。
BCNのエグゼクティブアナリストの道越一郎氏は、
「デジカメ市場は、過去3年でも最高の販売台数を記録し続けているが、中でも注目はデジタル一眼市場だ。NEXとの相乗効果で、ソニーはデジタル一眼のシェアを3位、22.2%に押し上げた。2位ニコンとの差はわずか3.2ポイントで、キヤノン、ニコンの2強に激しく迫っている」と話している。