独特のリズムとレゲエ、ファンクのビート
スタッフ・ベンダ・ビリリはさらに、9月25日の宮城公演を皮切りに10月17日の東京・三鷹公演まで全12公演の日本ツアーの真っ最中。実際にスタッフ・ベンダ・ビリリのステージに触れた方もおられると思う。
その彼らのCDが、実は昨年3月に『屈強のコンゴ魂』という邦題で発売されている。メンバーはリッキー(リーダー、ボーカル)、ココ(ボーカル、ギター)、テオ(ボーカル、ギター)、ジュナナ(ボーカル、ダンス)、カボセ(ボーカル)、ロジェ(サトンゲ、ボーカル)、カバリエ(ベース)、モンタナ(ドラム、ボーカル)の8人。そして映画にも登場するが、07年に失踪したランディ(パーカッション)の演奏も収められている。
コンゴリーズ・ルンバと呼ばれる独特のリズムに、レゲエ、ファンクのビートが加味され、強烈なエナジーを感じる音。是非聴いてみて欲しい。メンバー記載順の最初の5人がポリオ患者なのだが、その演奏はまったくポリオ患者などというハンディを感じさせない。
来日した時に「日本人を躍らせにやってきた」と語った彼ら。このCDを聴きながら、一緒に踊ってみてはいかがだろう。胸の奥のなにかが蠢きはじめるかもしれない。
加藤 普
【屈強のコンゴ魂 収録曲】
1. Moto Moindo
2. Polio
3. Je t'aime
4. Sala Keba
5. Moziki
6. Sala Mosala
7. Avramandole
8. Tonkara
9. Marguerite
10. Staff Benda Bilili
11. Mwana
<ボーナス映像> *CD-EXTRA(PC再生)
1. Je t'aime - a rehearsal at the zoo
2. Polio - a performance filmed during the recording sessions
3. Tonkara - a rehearsal in the street
4. Staff Benda Bilili - a presentation