最新のトレンドや情報を発信し、独自の文化を追及し続けるギャル達。ファッションやメイク・ヘアー、言葉やライフスタイルなどなど…、常に独自の感性を見出し、新しい流行や文化を生み出しています。
そんなギャル界でここ約2年~3年の間、ある変化が見られるようになりました。
それは…彼女達の「ニックネーム」です!
2007年は「まいまい」「まゆまゆ」
約5年前のギャル誌のストリートスナップを振り返ると、当時のギャル達は「本名」で登場するのがごく一般的でした。しかし、ここ最近では「本名」ではなく、オリジナリティ溢れる「ニックネーム」で登場するのがギャル達の傾向になっているのです。
そこで、今回のギャルウォッチでは、ギャル界のトレンドを振り返るとともに、ここ最近流行りの「ニックネーム」の傾向について紹介していきたいと思います。
■2007年
ショーパンやミニ丈のワンピを着飾ったギャルが多く、肌見せファッションが主流となった年です。セクシーファッションに身にまとうギャルが多く、大人っぽいファッションが人気となった年でもありました。
■「ニックネーム」傾向
「かなち」、「のりち」といったように名前の語尾に「~ち」と付けるのが人気を集めた他、「まいまい」や「まゆまゆ」といったように名前を連呼する「ニックネーム」も人気となりました。しかし、この年のストリートスナップに登場するギャル達の約80%は、まだ「本名」を名乗り登場しています。
■2008年
雑誌・小悪魔agehaの注目度が上昇するとともに、巻き髪での盛りヘアーをするギャルが一気に増加した年です。ヘアーと同様にメイクやファッションにも「盛り」を意識するギャルが多く、ピンクやイエローといった派手なファションにも人気が集まりました。
■「ニックネーム」傾向
「あきぽん」「なりぽん」といったように語尾に「~ぽん」を付けるギャルの他、「ともにゃん」や「まにゃ」といったように可愛らしい「ニックネーム」を名乗るギャルが増加しました。また、徐々に「ニックネーム」で登場するギャル達が増え始め、ストリートスナップに登場するギャルの約40%は「ニックネーム」を名乗っています。
夏にブーツ、原型を留めない「ニックネーム」
■2009年
オリジナリティや個性を求めるギャルが増加したことでと、ヘアーはツートーンカラー・3色MIXヘアーをするギャルが続出しました。また、マキシ丈のワンピースに、暑い夏でもブーツを履くギャルが多く、肌隠しファッションが人気となりました。
■「ニックネーム」傾向
「ニックネーム」で登場するギャルが増え始めるとともに、ギャル達の「ニックネーム」は更なる変化を遂げ始めます。「まままー」や「あいぽちゃ」、「みこむ」、「ちぁきんぐ」など、これまで以上の発想で原型を留めない「ニックネーム」で登場するギャルが一気に急増しました。
■2010年
つけまつげやカラコンといった、一瞬で盛ることの出来るアイテムが人気を集めたこともあり、ウィッグやカチューシャ・ウサ耳といった気軽に簡単に盛ることの出来る、ヘッドアクセを取り入れるギャルが続出しました。また、ファストファッションの店舗が増えたことで、ギャルファッションは安カワコーデが主流になり、ファッションにおいても、質より量を求める傾向が強まりました。
■「ニックネーム」傾向
そして、今年に入ると、ギャル達の「ニックネーム」傾向は一段と高まり、ストリートスナップに登場するギャルの約90%は「ニックネーム」で登場しています。
「みかん」や「ばかちん」「はにゃたむ」「おじょう」といった個性的なニックネームで登場するとともに、「ねもやよ(根本弥生)」「おかりえ(松岡里枝)」といったように、自分の本名を省略した「ニックネーム」のギャルが増え始めたのも特徴です。
「変わったニックネームにすると、周りから覚えて貰いやすい」
このように2007年頃からここ最近までを比べると、ギャル達の「ニックネーム」は面白い程変化を遂げています。
また、実際にギャルに「名前を教えて!?」と尋ねてみると、
『わかぴくみんです!』『りゅうたすです!』と「ニックネーム」で答えるギャルが増え始めたのも特徴だと思います。
『変わったニックネームにすると、周りから覚えて貰いやすいんだよね!』 『初めて会った子でも、ニックネームで自分の名前を伝えてくれると親しみが湧く!』
このようにギャルにとって「ニックネーム」は、自分らしさや自己表現を豊かにするもの、また、コミュニケーションを円滑にさせるための1つだと思われているようです。
メイクやファッション・ヘアで個性を演出するように、「ニックネーム」でも個性を出したいと思う「オリジナルギャル」が増えている傾向にあるからこそなのかもしれませんね。
GRP編集長・まぁ~さ