「イマドキ」世代は親の世代「反面教師」か
イマドキ家族と、50、60代の「昭和の家族」では、なぜこのような違いが出たのか、セミナーの終了後、深澤氏はJ-CASTニュースの取材に対して、「若い世代は、意識的に自分の親の世代と違う家族像を得ようとしている」と話した。「強い父親」を理想とする50、60代は、家の主導権は父が握り、テレビも父が独占、育児や家事にも母任せ――。そんな父親を子どもとして見てきた世代が「反面教師」にしているのではと分析する。
果たして「イマドキ家族」で育った子は将来、どのようなマインドを持って家族形成するのだろうか。深澤氏は、社会や経済事情が不安定な半面、両親は自分を肯定してくれることで「ゆるぎない両親への強い信頼感がある」と考える。そのうえで、両親から受け継いだ家族のあり方、価値観といった「家風」を、次の世代にも伝えていくのではないか、と語った。