秀和ビルメンテナンスと管清工業は2010年9月10日、東京渋谷区内にある公衆トイレの命名権を取得したと発表した。契約は12年3月31日までで、これを機に両社は施設の管理維持や利用者のサービス向上、地域環境の改善を目指す。
秀和ビルメンテナンスは、千駄ヶ谷駅前公衆便所の命名権を取得。「就活のつらさは水に流す」というコンセプトのもと、「就活サポート『出会いのトイレ』」と名づけている。トイレ内には、エネルギーの使用を合理化する専門家である「エネルギー管理士」について説明したパネルを設置。同社では「エネルギー管理士」を積極的に採用・育成していきたい考えだという。
管清工業は、渋谷区内にある9か所の公衆便所の命名権を得ており、名称を「どかんさんとせいこちゃんの学べるトイレ」と名づけた。千駄ヶ谷駅前公衆便所と同様で、トイレ内には、利用者が下水道について気軽に楽しく学べるようなパネルを設置し、下水道業界の認知度向上を狙う。
また同社では、「下水道の日」にあたる9月10日に渋谷区立神宮前小学校の課外活動「放課後クラブ」で特別教室を開催。下水道の大切さだけでなく、下水道の入り口となるトイレも大切に使ってほしいことなどを伝えた。教室で学んだ内容は児童たちによってメッセージとしてまとめられ、同区内の神宮前一丁目公衆便所に張り出される予定だという。
両社とも契約期間中は、施設の管理維持として、週1回の点検や管理清掃などを行っていく。