休日は子どもと一緒におやつづくり ホットケーキが親子をつなぐ

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   不況時は「粉モノ」が強いといわれており、昨今ではホットケーキ(パンケーキ)が人気を集めている。ネット上でも「どこの店がおいしい」、「あそこのパンケーキは絶品」などの情報があふれ、自宅でつくるためのホットケーキミックス市場も右肩上がりだという。そうしたなか、森永製菓は2010年9月7日、都内でホットケーキのPRイベントを開催した。

9月9日は「親子でクック」の日

ゲストとして出席した高見のっぽさん(左)。一番右は川島隆太・東北大学教授(7日、都内で)
ゲストとして出席した高見のっぽさん(左)。一番右は川島隆太・東北大学教授(7日、都内で)

   イベントは、9月9日の「クックの日」を前に行われたもので、「脳トレ」で知られる川島隆太・東北大学教授と組んで産学連携により研究を進めてきた、ホットケーキ調理と「子どもの知育」に着目した調査結果の報告などが行われた。

   今年で3度目となる今回はホットケーキの脳活性効果にくわえ、「ホットケーキ調理による働く親と子に及ぼすストレス軽減効果」を調査。参加したのは、週5日以上の勤務がある共働きの親子69組で、週1回必ずホットケーキを調理する母子2人の組、同じく父子2人の組、調理をしない組の3グループにわけ、6週間続けたあとのストレス度合について心理学アンケートを用いて比較した。

   それによると、ホットケーキの調理をしなかった組よりも調理をした組の方が、働く親とその子どものストレスを軽減させるという結果を得た。

   川島教授によると、平日は仕事でなかなか子どもと向き合えていないと感じている親子でも、ホットケーキ調理という共同作業により、親のネガティブな感情を低減させ、自己評価や肯定感情を高めた。一方で、子どもにとっては積極性が身に付き、新しい刺激に対して過度におびえることがなくなったと考えられる、と考察。ホットケーキの調理が親子のコミュニケーションに役立ちそうだとして、次のように指摘する。

「今の社会は精神的な豊かさが失われる傾向にある。教育的観点から見ると、家庭のコミュニケーションと質と量が減ったため。おやつを作ることでお互いが向き合えばうまくいくのではないでしょうか」

   また、記者会見に出席した高波健二・森永製菓食品事業部マネージャーは自身も子を持つ父だといい、「育メンという言葉があるように育児に積極的なパパの存在も目立ってきた。調査に協力していただいたお父さんたちもすごく積極的で、子どもと一緒の時間を心から楽しんでいる様子がとても印象的でした」と話していた。

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