フランス人の3分の1はバカンスなし!?
もちろん、パリ・プラージュに来ているのは観光客だけではない。デッキ・チェアにのんびり寝そべっているのは、地元パリジャンたちだろう。ある統計によると、ヴァカンス大国だと思われているフランスでも、人口6千300万人のうち約2千万人、つまり3分の1近い人がヴァカンスに出かけないらしい。
不況が長引く中、経済的な理由が挙げる人が多く(他は病気、家族内の問題など)、失業者の2人に1人、片親家庭(主にシングルマザー)の10世帯に4世帯はヴァカンスに出かけないという。どこにも行けないから、パリ・プラージュでヴァカンス気分を味わう、というパリジャンも少なくないだろうし、子ども向けのアクティヴィティが多いのはひょっとしたら、シングルマザーのパリジェンヌたちへの配慮かも。
来年は記念すべき10周年、フランスも不況から脱出できなければ、ますますパリ・プラージュの人出が増える可能性もある。
江草由香