【Paris発】セーヌ川「人工ビーチ」大にぎわい やっぱ、不況には勝てません

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フランス人の3分の1はバカンスなし!?

船からパリ・プラージュを眺める観光客たちも
船からパリ・プラージュを眺める観光客たちも

   もちろん、パリ・プラージュに来ているのは観光客だけではない。デッキ・チェアにのんびり寝そべっているのは、地元パリジャンたちだろう。ある統計によると、ヴァカンス大国だと思われているフランスでも、人口6千300万人のうち約2千万人、つまり3分の1近い人がヴァカンスに出かけないらしい。

   不況が長引く中、経済的な理由が挙げる人が多く(他は病気、家族内の問題など)、失業者の2人に1人、片親家庭(主にシングルマザー)の10世帯に4世帯はヴァカンスに出かけないという。どこにも行けないから、パリ・プラージュでヴァカンス気分を味わう、というパリジャンも少なくないだろうし、子ども向けのアクティヴィティが多いのはひょっとしたら、シングルマザーのパリジェンヌたちへの配慮かも。

   来年は記念すべき10周年、フランスも不況から脱出できなければ、ますますパリ・プラージュの人出が増える可能性もある。

江草由香


【プロフィル】
江草由香(えぐさ ゆか)
フリー・編集ライター。96年からパリ在住。ライターとして日本のメディアに寄稿しながら、パリ発日本語フリーペーパー『ビズ』http://www.bisoupfj.comの編集長を務める。著書は芝山由美のペンネームで『夢は待ってくれるー女32才厄年 フランスに渡る』。趣味は映画観賞。

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