「光の道」はなぜ必要なのか 知りたい一大国家プロジェクトのゆくえ

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『「光の道」革命―光ファイバーとクラウドで描く日本再生のシナリオ』
『「光の道」革命―光ファイバーとクラウドで描く日本再生のシナリオ』

   原口一博総務大臣主催の「グローバル時代におけるITC政策に関するタスクフォース」(以下、ICTタスクフォース)が、「『光の道』構想実現に向けて―基本的方向性―」を策定したのは、2010年5月18日のことだ。この構想は、09年12月22日に原口大臣が発表した「原口ビジョン」が発端になっており、平たくいえば、「日本のすべての世帯で2015年までに超高速のブロードバンドを利用できるようにする」というものだ。

   「光の道」の概要とは、(1)インフラとして100Mbps以上の超高速ブロードバンド基盤を整備。(2)「光の道」構想の実現のために、「基盤整備」と「利用促進」の2つの視点から検討。(3)現在、超高速ブロードバンド基盤の整備率は90%。未整備の10%のエリアへのインフラ施設は、競争環境の中で民間主導により行う――など。

   確かに、日本の成長戦略のカギを情報通信が握っているといってもいいだろうが、全世帯で超高速ブロードバンドが本当に必要なのか、という点で、ソフトバンク・孫正義社長も巻き込み、さまざまな議論が展開されている。

   そうしたなか、ソフトバンククリエイティブは2010年8月11日、「光の道」についてまとめた初めての書籍『「光の道」革命―光ファイバーとクラウドで描く日本再生のシナリオ』(編・光アクセス普及研究会)を発売した。同書では、「光の道」がなぜ必要で、どう実現し、「光の道」によって何が変わるかを、詳しく解き明かしている。専門用語も少なくないが、Q&A、解説というスタイルをとっているので、比較的分かりやすい。

   単行本、160ページ。定価1260円。

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