今の時代、転職などまったく珍しくない。2、3度している人もザラだ。ただ、転職を前に、しっかり「準備」をして新しい環境に入っているかというと、決してそうではないだろう。
ディスカヴァー・トゥエンティワンから2010年7月17日に発売された新刊本『転職1年目の仕事術』(著・千田琢哉)が話題になっている。次代創造館代表で、イノベーションクリエイターである千田氏が、コンサルティング業界における豊富な経験から、「転職を成功させる45の行動法則」を指南しており、これがまたじつにニクいところを突いているのだ。
いくつかそのタイトルを紹介しておこう。
「最初のあいさつで『まだ何もわからない未熟者ですが』と言わない」
「腰の低さは新入社員、仕事の中身は年齢以上を目指す」
「年下の上司にこそ気を遣わせない」
「会議の10分前には席についておく」
「前の会社で『苦手なタイプ』だった人に積極的に話しかける」
「携帯電話を公然といじらない」
「自分を採用してくれた担当者に暑中見舞いと寒中見舞いを出す」
「はじめの指名はたったひとつ『直属の上司を最短出世させること』」
これらすべてに、理由があり、納得させられるものが多い。
転職を控えているだけでなく、転勤が予定されている人にも、大いに参考になるはずだ。単行本(ソフトカバー)、200ページ。定価1470円。