魅了するのにはワケがある 「S・ジョブズ」プレゼンの極意

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『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則』
『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則』
「ハングリーであれ、バカであれ」

   2005年、スタンフォード大学の卒業式でスピーチしたアップルCEO、スティーブ・ジョブズ氏はこんな言葉を最後に学生たちに贈った。1984年のマッキントッシュ発表時以来、数々の名スピーチ、名プレゼンテーションをおこない、名セリフを残してきたジョブス氏だが、冒頭の一言は特に印象的で、このときの映像はユーチューブでも多数視聴されている。

   ジョブズ氏の基調講演は「スティーブノート」と呼ばれており、それは基調講演を「キーノート」ということからきているらしい。では、いったいなぜ、ジョブズ氏のプレゼンテーションが魅力的なのか? 人を引きつけるのか? そこに踏み込んだのが日経BP社から2010年7月15日に発売されて大評判となっている『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則』(著カーマイン・ガロ)だ。

   同書は、「ストーリーを作る」「体験を提供する」「仕上げと練習を行う」の3幕構成で、iPhone発表時などジョブズ氏の伝説のプレゼンを紹介しながら、「一番大事な問いに答える」「ツイッターのようなヘッドラインを作る」「ヒーローと敵役を登場させる」「ポイントを3つにする」など、その「秘密」を詳しく解説している。

   著者のカーマイン・ガロ氏は、こう力説する。

「ジョブズの準備の仕方やプレゼンテーションのやり方を正確に学びさえすれば、誰でも、あのすごい力が使えるようになる。彼のテクニックのごく一部を活用しただけで、一歩抜きん出たプレゼンテーションができる」

   単行本(ソフトカバー)、408ページ。巻末には、同書に登場するジョブズ氏のプレゼン動画が見られるURLのリストを掲載。

   定価1890円。

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