中学から大学まで、学校で10年間英語を学んでもロクに話せないのは本当に不思議だ。教えるほうも教えられるほうも、話せるようになることを目的としていないのだからムリもない。ただ、昨今は英語を公用語にする会社が出てきており、うかうかしてはいられないのが実情だ。
そんな折、フォレスト出版から『スピーキング英文法』なる本が発売され、人気を呼んでいる。付属のCDを聴きながら、1日10分勉強すれば「話せるようになる」がうたい文句。タイトルに「英文法」の文字があるように、同書では、著者の小池真由美さん(英語発音特訓塾塾長)が中学2年レベルの英文法を分かりやすく解説し、例文によって、理解した文型の汎用性を広めている。
重要なのは、できるだけ英文和訳をせず、英語を英語のまま理解する気持ちで取り組むことだそうで、おすすめの学習時間は朝おきてからすぐ。場所は鏡の前がいいという。自らを話し相手とみたてて1日10分話していけば、STEP1で始める「I work」が、STEP7では「I will work with him tonight to start the new project that has been pending till now, since the application deadline is so close.」という長文がすんなり口をついて出てくるようだ。
単行本(ソフトカバー)、180ページ。CD付属。定価1575円。